占術概要

東洋の占星術 – 万象算命学 -

東洋の占星術 – 万象算命学 – には膨大な理論と技術があります。
全てを網羅することは難しいため、ここでは基本理論の概要を記します。

陰陽五行

ある世界(太極)が存在するならば、その世界は陰と陽の二元で構成されると考ます。
五行はその世界を構成している性質であり、季節や方位にもその考え方が応用されています。

十干十二支

万象算命学の基本概念である陰陽五行から10種類の干が生まれ、
季節や時の動きを表す12種類の支が生まれました。
運命式とは誕生時の十干と十二支の組み合わせである干支を、年・月・日と並べたものです。
十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸の10種類)は『性質』を表します。
また十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の12種類)は『状態』を表すものです。

あなたの本質

占う際の最も基本となる生日の干をもってあなたの本質とします。
誰でも十干の内の一つを日干に所有します。
十干には以下の性質があります。

陽木樹木に例えられ生命あるものを象徴します。漸進的です。
陰木草花に例えられ群生するのを特徴とします。外柔内剛です。
陽火太陽に例えられ万物のエネルギー源です。開放的です。
陰火灯火に例えられ暗中の目印となり、寒中では貴重な温もりです。
陽土山岳に例えられ不動の存在は信頼を得ます。
陰土田畑・田園、大地に例えられます。庶民性があり平和的です。
陽金岩石・鉱石に例えられます。剛直であり精錬されることで有用となります。
陰金宝石に例えられます。研磨され、光をあてられることで輝きます。
陽水海や大河に例えられます。巧みな動きで順応します。
陰水雨水や小川に例えられます。潤いは生命に不可欠であり癒されます。


主星

日干を基準にして他の干との関係を表したものです。
相生相剋の関係から動きが生じて思考や行動の特徴となって表われるのです。
主星は自らを動かすもの、『欲求』に相当します。

貫索星独立独歩の自己実現の人生でしょう。処世術は巧みではありません。
石門星社交的で集団の中に巧みに調和します。平等精神をタテ社会では発揮しにくいでしょう。
鳳閣星楽天的でマイペースです。自然な表現力があり、無理なく自己を主張出来ます。
調舒星感受性が強く神経質だが頭脳明晰です。表現力は芸術家向きです。
禄存星現実的な奉仕の精神があり活動的です。
司禄星家庭的であり堅実さで物事を蓄積します。
車騎星行動力があり動きの中で的確に判断します。運動能力が高いでしょう。
牽牛星プライド高く自制心があり、タテ社会的な組織に順応します。
龍高星学習意欲が強く冒険的で常識を改革します。
玉堂星知性が強く論理的思考で習得力抜群です。

従星

日干を基準にして他の支との関係を表したものです。
季節や時間の中にある状態がエネルギーの盛衰を表すのです。
従星は『活力』を表します。

天報星母親の胎内に宿る胎児の状態を表します。
天印星誕生した赤子の状態を表します。
天貴星少年・少女の知識欲旺盛な時期を表します。
天恍星成人前の多感な時期を表します。
天南星成人になり社会に参加する社会人を表します。
天禄星責任のある立場にある大人を表します。
天将星社会の頂点にあるリーダーを表します。
天堂星責任ある立場を退いた状態を表します。
天胡星老境に入って体力の衰えた状態を表します。
天極星肉体の死を迎えた状態を表します。
天庫星墓に入った状態を表します。
天馳星魂のみの状態を表します。

天中殺

十干と十二支の関係で欠落した時間や場所のことです。
これは誰でも運命式に所有し生涯の一時期に巡って来るもので、
その時期を的確に捉えることが重要です。
またこれを宿命的に所有する運命式もあります。
どちらも欠落した時間や場所では欲求や活力を素直に発揮できないため、
判断や行動に慎重になることです。